Concept

法令文はそれだけでは単なる文字列にすぎない。人が法をもとに思考することで初めてそれは意味を持つ。法律に関する議論は法律文そのものではなくその読み方について行われる。それは法的思考と呼ばれ、そこから生まれた解釈は一つの条文に対して複数存在し、文章化されず、いつの間にか更新される。

法の管理と編集を開かれたものにするGitLawという思想がある。しかし、現状の法令文はあまりにも複雑で高度に専門化されているため、その実現は難しいのではないだろうか。

bitlawは、法律文自体をコンピュータで処理できる形に書き換えることで、法的思考を用いずに結論を導き出すシステムの制作を目的とする。意味を持たないはずの法律文から取り出された結論は専門家から見れば間違っていることもある。それはアマチュアのシステムであるといえる。しかしそれによって、人々が法律文そのものについて議論することが可能になるのではないかと考える。bitlawは、システムを通して人々が法律を知り改良の提案をし編集する、法が民主化された未来を想像するものである。

Activity

まずは国の基本法である日本国憲法をプログラム化した。日本国憲法 in Prolog

これを利用し、日本国憲法の原則をQ&A方式で確認できるようにしたのが論理憲法である。

現在のプログラムは提案者一人によって書かれたものであるため、誤りや通説となるような解釈との違いが含まれていると考えられる。プログラムは公開されており、誰でも修正の提案が可能である。ここから、法の未来を実践的に検討していきたい。

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